おしっこで絵を描く

冒険取材

冬11月、トナカイ遊牧民を取材でモンゴルに旅した。-20度位で、寒いと言うより痛い感じがする、空気が凍ってダイヤモンドダストとしてキラキラ煌めいている。

川が凍って。樹々が葉を落として枝先まで見えて、冬の厳しい風景を作っている。

スケッチブック広げてスケッチする。

水彩絵の具で色をつけようとすると、筆先の毛が毛細管現象で氷始めて、紙の上をスーと塗れない。

筆はスーと走らないと、ギザギザしていい色はでない。

水が氷初めて一20度だと思い知らされる。

横にいた友人のカメラマンが、テントの中で色をつけたらよかろうと言う。

集落までお湯をもらいに行っても、遠いので氷になってしまう。

私は絵を描きにここにきたんだと真剣になる。

おしっこは36度ーだからこおらない。

そこで思いついたのが、おしっこ。36度で温かい。フイルムのキャップにおしっこを入れて色をつけてゆく。凍ったらまたおしっこを入れる。

そおして一枚の作品が出来上がった。

貴重な作品だからとコレクターに経緯語ってコレクションに加えてもらいました。

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